イソップ童話に「すっぱいぶどう(サワーグレープ)」という話があります。
『あるキツネが、山を歩いていると、
おいしそうなぶどうがなっているのを見つけます。
お腹をすかせていたキツネは、
ぶどうを取ろうと、何度も背伸びしたり、
飛び上がったりしましたが、
届かずに一つもとることができませんでした。
キツネは怒りと悔しさで、
「どうせ、こんなぶどうは酸っぱくて、
まずいに違いない。誰が食べてやるか」と
捨てぜりふを残して去っていきました。』
たしかに、本当は欲しいのに、
欲しくないと偽ることで
心は一旦落ち着くことができます。
ただ、未来の自分から観たとき、
「あのぶどう、おいしそうだったなあ、
どんな味だったのかなあ、
もっと頑張ってとろうとすればよかったかなあ...
いや、どうせ、まずかったに違いない、でも...」と
何度も何度もくり返すことになるかもしれません。
「好きなもんから逃げると一生後悔するぞ」 by湯河原太一(松重豊)
《映画「しゃべれども、しゃべれども」より》
明日もよい一日を☆