できているつもり

コミュニケーションは得意なほうだ。
そのはずなのに、どうも最近は人関係がうまくいかない。
しかも、近い人ほどうまくいかない。

そんな経験をした時期があります。

このとき、はまっていた落とし穴は
自分は人と、うまくコミュニケーションをとることが

”できている”

という観念でした。

そう、そのとき、すべての人に対してではありませんが
うまくコミュニケーションをとることが

”できていない”

ということに対して、私は不知だったのです。

それはもう知っているとか、できているとか、
現状に問題が無いと思っている人は
それを変える必用がないと思っているので
変えようとしません。

そのままでもOKだという人や、
本当に無いのなら変える必要はありませんが、
実は問題があるのに無いことにしていたとしたら、
問題をディスカウントしていたとしたら、
違和感や、「なんでうまくいかないんだろう?」と感じたりします。
(うまくいっていないのにうまくいっていると感じている人もいますが...)

コミュニケーションのことに限らず、いろんなことについて
それを習得すること、つまり学習するには4つの段階があります。

第1段階 知っていないし、それをすることができない

第2段階 知っているが、それをすることができない

第3段階 知っている、意識すればそれをすることができる

第4段階 意識しなくても自然にそれをすることができる

そのときの私は自分がいるのは
第4の段階だと思いこんでいましたが、

実は”できていない”ことすら知らない状態、

第1段階にいたということ。

それを認めるのは勇気のいることですが、
それができると、
再び、階段をのぼり始めることができるようです。

しかも、より洗練された形で。

「なんか、うまくいってないな~」と感じたときや
「もっとうまくなりたいな~」と思ったときは、

自ら階段を降りてみるのもいいかもしれませんね。

明日もよい一日を☆

自分の機嫌をとる

「自分の機嫌をとる。」という言葉。

これは10年くらい前に斉藤一人さんの本で知りました。

当時は「なるほど~」と関心はしていましたが、

あれから心理のことを学び続けて行くにつれ、

本当に大切なことだと改めて実感しています。

例えば自分のまわりで機嫌の悪い人がいたとします。

その人の機嫌をとろうとして

あれやこれや頑張ってみる。

けれど、その方法がうまくいかずに、

いつまでたってもその人の機嫌が悪いと、

だんだんと、こちらまでイラついてきて、

機嫌が悪くなってしまう。

相手の機嫌が”悪”い状態にペースをあわせてしまって

その「機嫌が”悪”い」ということで繋がってしまう。

これは優しい人、真面目な人、

共感力の高い人がやってしまいがちですが、

こんな”共感”はできれば避けたいものです。

そして、代わりにやりたいことは

自分の機嫌をとる。

”過去と他人は変えられない”

という事実を受け止めた上で、

相手の感情にでなく、

自分の感情に責任を持って、

自分の感情を”善”い状態に整える。

自分の機嫌をとる。

どれだけ親身になって観てくれるお医者さんでも

わざわざ患者の風邪を移してもらいはしません。

相手にも、周りにも”善”い影響を与えるために

まずはそれが自分のすることなのでしょう。

明日もよい一日を☆

ラベリング

先回に続き、私の幼少時代の話です。

私は保育園に通っていて、途中から幼稚園に変更。

そのどちらでも、私は給食をほぼ毎日のように残していました。

いつも遅くまで残って、ひとりで給食とにらめっこする。

特定の食べものが苦手とかでなく、

どんなメニューだろうが、食べれないときは食べれない。

通信簿にはよく給食のことがよく書かれていました。

「この子は給食が食べれないようです」

先生方も、親も頭をかかえていました。

結局、給食が食べれないまま卒園、小学校へ進むことに。

そのときも、先生から母へ

「給食だけが不安です」と。

そうして迎えた小学校の給食初日。

出てきたメニューは幼稚園のときと殆ど同じようなメニュー。

食器や皿、トレーまで同じ。

同じ給食センターで作っていたからです。

なので味は同じ。

そのとき出てきたメニューはカレー。

今でも覚えています。

カレーは他のメニューに比べて比較的食べれるメニューで、

それも良かったのでしょう。

その日、給食を完食できました。

「あれ?食べれた・・・。」

隣の席の子が「わたなべくん、はやい!」と。

教室を見渡すと、みんなはまだ食べていました。

それが、すごく嬉しかったのを覚えています。

「ぼく、給食、食べれるやん...」

そして、そのたった一日を境に

今まで食べれなかったものも含め、

すべてのメニューが食べれるようにになり、

給食を残さなくなりました。

「あの人はこういう人だ」「この人はこういうところがある」

人は無意識のうちに相手にレッテルを貼ります。

それを心理学では”ラベリング”といいます。

そして、ラベリングには、その本人を、貼られたレッテルと

同じように振る舞いを変えてしまう力があります。

「この子は給食が食べれない子だ」

そう周りが信じ込むことで、本人もそう思うようになり、

本当にそのような振る舞いになってしまうことも。

相手に、そして自分に、

どんなラベルを貼ってきたのか?

それを剥がしてみたとしたら、

どんな変化が起こるのでしょう?

そして、また、逆に、

望ましいプラスのラベリングをすることもできます。

それは選べます。

明日もよい一日を☆