それにつけても(哀)

スナック菓子のカールが関西以東での販売を終了するそうですね。
私はSMAPの解散、こち亀の連載終了に似たショックを受けました。

日本で始めて販売されたスナック菓子。
普通のお菓子ではここまでニュースにならないでしょう。

1968年から発売され48歳のカール。
私とほぼ同じ歳。私は今回無くなるカレー味が好きで、
小さいころはよく親や祖父母に買ってもらい、みんなで分けて食べていました。
味だけでなく、その存在自体にさまざまな思い出が乗っかっています。
いつもそこにあって、あたりまえだと思っていたものの一つ。
無くならないもののように思っていました。

ツイッターで、カールおじさんの絵とともに
「おめえらはいつもそうだ なくなるとわかってからさわぐんだ ておくれになってから、、、」
という言葉が投稿されて、話題になっていました。
人の心理とはそういうものかもしれませんが、深い言葉ですね。

販売終了の理由は売り上げの低迷だそうで。
かくいう私も、子供のときはよくおやつに食べていましたが、
最近は食べていたかというと、たべておらず。

「それをもっとはやく言ってくれたら、買ったのに」と、
自分勝手な言葉が浮かんできてしまいました。

「もっとはやく言ってくれたら」と言われても、
明治製菓さんが
「売れてないので買ってください。このままでは無くなってしまいます」って
言えるかというと、なかなかそうもいかないかもしれません。

ただ、これを個人に置き換えてみると、、、
本当は大変で危機的状況なのだけど、だれにも言えない。
我慢し続けようとするとどうなるか?

「私いっぱいいっぱいです。だれか助けてください」と主張すること、
余裕のない状態に気づいてもらうことは大切です。
なかなか、それを言うのは容易ではないという人もいるかもしれません。
中には内側の自分が「もういっぱいいっぱいだよ」とメッセージを送っているのに
その自分に気づけなくなっている人もいます。
”自分の状態に気づく力”も必要です。

NLPを始める前の私は精神的にいっぱいいっぱいでしたが、
自分で、それに気づいていませんでした。
余裕もないのに、毎日自分にムチ打つような働き方や生活をしていました。
しかし、人の無意識というのは凄くて、
そのとき必要なものを見つけてくれました。
私はNLPや心理学に出合い、それらを学び、
自分がいっぱいいっぱいになっていたことにも気づけ、
手遅れになる前に助かりました。
あそこでそのままの考え方や生き方を続けていたら
どうなっていたのだろうと思うと、ちょっとゾッとします。

「まだ大丈夫だ」、「自分でなんとかしよう」、「我慢する」、「耐え忍ぼう」、「頼ってはならない」と、
それらの精神が必要な場面もあります。
しかし、その感覚がある程度続く、何度も繰りかえすようであれば、

別のやり方をすることで、
誰かに頼ることで、
少し早めに他の手を打つことで

”大難を小難に、小難を無難に”できるかもしれません。

明日もよい一日を☆

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

伝わったものは残る

メルマガでも何度か書かせてもらっていますが、
私はよく音楽に自分のメンタルをケアしてもらってきていたのだなあ
ということに気がつきます。

最近、90年代に流行った渋谷系の音楽が再ブームだそうです。
渋谷系で有名なのが小沢健二さん、オリジナルラブ、野宮真貴さんら。

ちょうど私が前の会社に入社した頃ぐらいに流行っていて、
私もよく聴いていました。

そんな渋谷系のなかに、ICEというユニットがあります。
独特のリズムとボーカルの声が好きで、よく聴いていました。

メンバーは主に曲や詞を作っていたギターの宮内和之さんと、
ボーカルの国岡真由美さんの二人、

だったのですが、

宮内さんは2007年にガンのため43歳で亡くなっています。

私が30代後半のころ、
まだNLPに出会う前です。
いろんなことがうまくいかなくて、
迷い、心に不自由な感覚を感じてしました。

なんとなく生きていた私は

「自分は何のために生きているのだろう?」

自分のミッションは?とか、モチベーションが高い感じではなく、
人生に迷いながら出てくる自分への問いかけでした。

これは私がよくカウンセリングで、
クライアントさんたちから言われるフレーズでもあります。

当時、仕事帰りの電車の中では、
疲れきった状態でよく音楽を聴いていました。

ICEの「PEOPLE RIDE ON」という曲、
その歌詞に、こんなフレーズがあります。

「 僕らは 全てを委ねられ 答えを出せない それこそが 生きる理由 」

その言葉がメロディーといっしょに、心にしみ入ってきて、
なんだか楽になる感じがしたのを覚えています。

当時、この曲に救ってもらっていたのかもしれません。

宮内さんが亡くなって今年で10年。
今でもICEの曲は好きで時々聴いています。

そして、その曲のなかには、こんな歌詞もあります。

「 あのロックンロールスターはもういない 」
「 夢は消え  歌は残る 」

宮内さんはこの世から去り、
歌は残りました。

彼が伝えてくれた、その歌は、言葉は、

私に伝わり、心の中に残り、勇気づけ、癒してくれています。

この世からいなくなっても、
人に伝えたものは、
伝わったものは、
残ります。

明日も良い一日を☆

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

五月は新緑の季節

GWが終わりましたね。
10連休という人もいたようですが、連休が終わったあたりから
五月病と呼ばれる症状が出てくる人もいます。

これ「病」とついていますが
そもそも五月病という名前の病気はありません。
あくまで4月に進学、就職、部署移動などで環境が大きく変わるなか、
新しい環境にうまく適応できず高いストレスを感じてしまっている状態に
つけられた総称です。
近年は6月くらいまで研修の会社も多く
5月限定ではなく、6~7月に発症する人も少なくないようです。

そして、これらの多くの場合は、
しばらくしたら自然と回復していきます。

脳には
可塑性と呼ばれる、ちょっとだけ変わろうとする性質と
安定性と呼ばれる、元の状態に落ち着こう(戻ろう)とする性質があります。

私たちはこの可塑性と安定性の間を揺れながら生きています。

休みの日にテンションを上げすぎて、
翌日に反動が返ってきて
燃え尽きたかのようにぐったりしてしまうということはよくあることです。
その後はしばらくしたら回復していきます。

ただ、そのときにネガティブに考えすぎたり
無理をしすぎたりすると
回復が遅れたり
症状が重くなってしまうことも。

五月病と呼ばれる状態も自然なプロセスだということを認めるだけでも
少し楽になるかもしれません。待つことも大切です。

また、気を使わなくていい仲のいい友人や家族との交流をすることで
回復に役に立ちます。

それでも、なかなか回復しないなら原因は他にあるのかも。
そのときはカウンセラーやセラピストなど専門家に頼るのもいいでしょう。

風薫る五月
青葉、若葉もそこらに。

街中でも、それは見つかります。

明日もよい一日を☆