うまくいったことは何か?

先日のカウンセリングで
あるクライアントさんに今困っていることを訊ねると

「最近、仕事が忙しいんですよ」と。

その方は2年ほど前、
自ら覚悟を決めて、一歩を踏み出し、
私のところにカウンセリングを受けにきてくれました。

10年以上、ひきこもってきたというその方は
最初は目もあわせてくれず、
こちらが細心の注意をはらって質問しないと答えられないような状態で
それでもやっと二言、三言、話せるくらい。
「できれば仕事がしたい...」というのがその方の目標。
あわせて「でも無理だと思います」という口癖も持っていました。
それが当時の状態。

その後、大小、波はありながらも、
その方は一歩一歩変化をしていき、
1年ほどして、就職することに成功しました。
最近では他のスタッフから頼られるようにまでなったと。
その方は”自分を変える”という覚悟があったからうまくいったのでしょう。

そのクライアントさんに質問しました。
「もし2年前のあなたが今のあなたをみたら、どう感じてくれますか?」

すると、

「何か、すごい、仕事が忙しいとかいう悩みを言えている自分がいるなんて」
笑顔で答えてくれました。

足りているところにも目を向けさせる質問は役立ちます。

さらに足りているところに目をむけるようヒアリング。
「この2年でうまくいったことは?」「他にうまくいったことは?」
と何度か繰り返しました。
ちなみに「無い」とか返してくる人には
「無かったことにしていて、実はそれがあったとしたら」という前提をいれてみます。

すると次々と出てきます。
それらを書き出してみると
一枚のルーズリーフに上から下までうまるくらいに。

本人もあらためて自分の起こしてきた変化を見て
「なんか嬉しいですね」と、
喜びを感じてくれたようです。

そのなかのひとつに、

「毎日が楽しいと感じられるようになった」と。

そう、笑顔で話す本人を観て、
私も「ああ、もう大丈夫だなあ」と感じ、
2年続いたカウンセリングを修了。
そのクライアントさんは一つのステージを卒業していきました。

皆様の未来にたくさんのよいことがありますように☆

つながれた象

「どうせ」「俺なんて」「無理だ」というのが
昔の私の使い慣れたセリフでした。
セリフといっても、無意識に自分の内側でささやいていた言葉です。
なので、それをしていることにも、当時は気づいていませんでした。
そんな自分が変わり始めたのは実践心理学NLPに出会ったとき。
本当にその機会があってよかったなあと今でも思っています。

ご存知の方も多いかもしれませんが、
今日はサーカスの象と鎖の話をします。

サーカスの象は鎖で杭に繋がれていても逃げようとしない。
象はかなり怪力です。個々の差はあるかもしれませんが
アフリカ象は500kgもあるバッファローを軽々と持ち上げます。
だからサーカスでつないである鎖くらい簡単に引きちぎる力を持っています。
それなのに、逃げようとしない。

なぜ?象さんは優しいから?
まあ、それもあるかもしれませんが...

まだ生まれたての小さい頃から鎖で杭につながれ、

その鎖と杭はまだ小さい子供には

十分に頑丈であり、

頑張っても、頑張っても、

切ることができない。

疲れて、その日はあきらめて、

来る日も、来る日も、

同じことを繰り返し、

そして、ある日、

とうとう信じてしまいます。

鎖を切るこが「できない」と

そして、幼いときに無力だと感じた、

その記憶がこびりついてしまいます。

それは身体の感覚としても記憶され、

そして、この「できない」という信じ込んで疑わないことが、

能力や行動を制限していき、

それは大きくなってからも...。

信じ込むこと、
心理学ではこれをビリーフ(信念・観念)といいます。
それは能力や行動を許可することもあれば、
制限することもあります。
プラスにもマイナスにも働きます。

そして、この話の重要なポイントは、

二度とその記憶について、

疑わなかったこと、

真剣に考えなおそうとしなかったこと。

二度と、本気で自分の力を試そうとはしなかったこと...。

象は自分で考える知脳をもっていないのでしかたありません。

しかし、人間は何度でも何度でも考え直す知能をもっています。

その優しさゆえ、繊細さゆえ、

自らに制限を設けてしまったのなら、

そして、

もし、もう一度、

みなおす機会にめぐりあえたなら、

それは有り難いご縁。

そんな機会に出会えたのなら、

「どうせ」という言葉で、

すぐに答えをださないほうがいいのでしょう。

心が豊かでありますように☆

人生時計

人生時計という考え方があります。

人生を24時間に例えるというものです。

平均寿命の84歳を24時間に例えると、
1時間あたり3年6ヶ月という計算になります。
すると以下のとおりとなります。

0時 0歳
1時 3歳6カ月
2時 7歳
3時 10歳6カ月
4時 14歳
5時 17歳6カ月
6時 21歳
7時 24歳6カ月
8時 28歳
9時 31歳6カ月
10時 35歳
11時 38歳6カ月
12時 42歳
13時 45歳6カ月
14時 49歳
15時 52歳6カ月
16時 56歳
17時 59歳6カ月
18時 63歳
19時 66歳6カ月
20時 70歳
21時 73歳6カ月
22時 77歳
23時 80歳6カ月
24時 84歳

これだと、
中高生はまだ夜明け前くらいになります。
成人式ごろにようやく明け方。
30歳で8時台。通常の勤務でいえば仕事が始まるくらいの時間。
40歳でも午前中。
42歳にやっと正午をむかえ、
50歳でも三時のおやつにはまだ早い。

そして、60歳くらいからアフター5、
これから飲みに行ったり、趣味に当てたり、家族と過ごしたり、
人それぞれアフター5を満喫できます。

77歳でも1時間ドラマをあと2本くらい観れます。

私は今年47歳を迎えるので13時~14時の間。
午後の生活を始めたところといった感じでしょうか?

平櫛田中(1872-1979)という近代彫刻の巨匠がみえました。
彼は108歳で生涯を終えますが、その直前まで創作を続けたそうです。
100歳を超えてからも彫刻用の木を購入しており、
向こう30年は創作活動ができるよう木を保有していたとのこと。

彼の有名な言葉に、

「六十七十ははなたれ小僧 男ざかりは百から百から わしもこれからこれから」

彼の場合、人生時計にたとえると、60歳で13時台、70歳で15時台ですしね。

この言葉を聞いた松下幸之助さんが70歳で引退しようと考えていたのを
考えなおしたという説があります。

まあ、レベルの高すぎる話ですが...。

皆様、それぞれの素敵な時間を☆