先日、仕事で電車に乗って移動していたときのこと、
目的地に向かう途中の駅で、
各駅停車の列車から、快速列車に乗り換えて、
(別に乗り換えなくても間に合うのだけども)
そして、目的地の駅に列車が到着するやいなや、
階段を駆け上がり、
改札では後ろに人が迫っているのを感じながら、
足早に通り抜けようとしたとき、
ICカードの残高不足でバタン!
「もうっ!」
しかし、ふと、
「オレは、なんで急いでるんだろう?」と。
そして、同時に、
「時は金なり(Time is money)」と言う言葉が浮かびました。
ラッシュ時の人々のスピードと、
それにつられて急いでいる自分
「もっと早く!」と何かに言われているような気がして。
”時は金なり”の意味を
「時間は金と同じくらい価値があり、大切だ。
だから、(無条件に)早くしなければならない。」
そんな解釈をしていたのかもなあと。
あらためて、考えるのは
「時間の正体とは何か?」
一応、時間は時計の針が進む距離で、測るものでもあります。
しかし、その長さの感じ方は人それぞれ。
何を体験しているかによっても変わります。
好きな人といっしょに話していると、
「あっ!」と言う間に時間は過ぎ、
たいくつな授業を受けているときは、
時計の針は止まっているかのように感じてしまう。
体験の仕方によって自分のなかの時間の長さは変わる。
体験とは、
五感で、何を見て、聞いて、どのように感じて、味わって、嗅ぐのか。
そして、どのように思考し、どのように行動するかです。
ひとつひとつの体験を、
価値あるものとする力。そう感じれる力。
そこに体験の価値、時間の価値を高める、豊かにするヒントがあるよに思います。
ガンで亡くなった小林麻央さんが生前このようなことを言っていました。
「私が死んだら「まだ若いのに、かわいそうだ」とか、
思われたくありません。
病気が私の人生を代表する出来事ではないからです。
私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、
家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。」
(原文を要約)
彼女とニュース番組でいっしょに仕事をしていた村尾キャスターが
彼女を追悼する番組でこんなことを言っていました。
「人は、何年を生きるか、自分では決められません。
しかし、いかに生きるか、これは決められます。」
自分の脳のなかに辞書があったとして、
そこで「時は金なり」を索引すると、
今までと違うイメージが浮かんできます。
それはまた、これからいかに自分の人生を豊かにするかに影響しそうです。
そして、
お金と時間の違い。
お金は増やしたり、蓄えたりすることができるけど、
時間はそれができない。
それを知っておくことも大切ではないでしょうか?
明日も豊かな時間を☆