お疲れ様です。
いつもありがとうございます。
夏の甲子園大会が終わり、
蝉の声の代わりに秋虫の声が聴こえはじめると
夏の終わりを一氣に感じ始めます。
カウンセリングや講座の現場では、
「すべての人から好かれなければならない」
という観念を持っている人に出会うことが多々あります。
かくいう私も、セミナーやカウンセリングの
アンケートや口コミに否定的な評価やコメントをされると
それが、たった1件でも、氣になって、
その他の良い評価をまるで無かったかのように
感じてしまっていた時期もありました。
「パレートの法則」(80:20の法則、ばらつきの法則)と、
呼ばれるものがあります。
以下はその例です。
・売上の8割は全顧客の2割が生み出している
・売上の8割は、全商品のうちの2割が生み出している
・仕事の成果8割は、費やした時間全体の2割の時間で生みだしている
・住民税の8割は全住民のうち2割の富俗層が担っている
・故障の8割は、全部品の2割に原因がある
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートさんが提唱したので
パレートの法則です。
さらに、そこから派生して「262の法則」というものがあります。
どれだけ優秀な人ばかり集めたとしても、その組織は
優秀:標準:不調の比率が2:6:2になるという考え方です。
これに関してアリの巣の調査の話が有名です。
アリの巣を調べると、
働きアリが2割
まあまあ働いているアリが6割
さぼっているアリが2割
で、調査した人がさぼっているアリを取り除けば、
アリの巣の効率は上がるだろうと、
そのサボっているアリを取り除いたところ、
今度はその中で、2割のアリがサボるようになった
とか。
人間関係においても、
この法則を当てはめると楽になるかもしれません。
どんな集団でも、
2割の人が自分のことをどうしても好きになれなくて
6割の人は自分の態度や振る舞いなどによって好き嫌いが分かれ
2割の人は自分の状態がどうであれ、好いてくれる人がいる。
他人がこちらに対して好意的でなかったとしても
「2割はそうなんだから、氣にしたってしゃーない」と、
割り切ることもできますし、
代わりに
「ひいきにしてくれる2割の人に対してできることは何だろう?」と、
そちらに意識を向けることもできますし、
「6割は自分の行動でどちらにもなり得る、いろんな可能性がある」と、
自分のやり方、考え方、在り方など変えることもできます。
そして、
ネット中心で、誹謗中傷が社会問題になっているこの現代において、
「パレートの法則」「262の法則」
これらを知っておくことはとても大切なんじゃなかろうか?と、
思う今日このごろです。
「浜辺の美しい貝殻をすべて集めることはできない/アン・モロー・リンドバーグ」
明日もよい一日を☆