ハイタッチ

 

お疲れ様です。

 

いつもありがとうございます。

 

昔、あるテレビ番組で紹介されていたエピソード

 

九州のとある電気工事会社と、

 

そこに高卒で入社することになった男の子のことが紹介されていました。

 

その男の子は直接、その会社に入りたいと電話をいれます。

 

その会社の社長さんは新規採用をしない予定でいたので

 

最初は断ろうと思っていました。

 

でも、その動機が知りたいと思い、その男の子に

 

どうして、うちの会社に入りたいと思ったのか?

 

尋ねました。

 

その男の子は母親と二人で生活しており、

 

高校生になって、家計を支えるためにガソリンスタンドでバイトをしていました。

 

そこに、その電気工事の社用車がよく給油しにきており、

 

その応対をしていました。

 

彼はどの社用車も、中をみると

 

道具がとてもキレイに整備されていることに氣づき、

 

それを見て、

 

こんな道具を大切にする社員たちがいる会社は

 

きっといい会社なんだろうなと思ったと、

 

そう伝えます。

 

それを聞いた社長は、

 

そこに氣づいてくれたことに、

 

驚き、嬉しくなりました。

 

実は、

 

以前は、どの車も中の道具はちらかっていたし、

 

会社の業績も良くありませんでした。

 

社員どうしのコミュニケーションもうまくいっておらず

 

それが根本の原因だとも感じつつも、

 

どうしたらいいのか、悩んでいた時期があったそうです。

 

そんな会社の状況に、

 

社長はある策を投じました。

 

それが”ハイタッチ”

 

社内で、すれちがう際は

 

社長も含め、年齢や立場関係なく

 

ハイタッチをするというルールを設けました。

 

社員たちは最初は戸惑いつつも、

 

それをやり続けていくと、

 

それまで意見を言わなかった者、聞こうとしなかった者

 

しだいに、それらの態度や言動が変わっていき、

 

社員同士のコミュニケーションが

 

うまく回り始めて、

 

社内の雰囲気も良くなっていき、

 

業績が回復していったそうです。

 

そして、その社用車の道具の整理も

 

その社内の空氣が変わるプロセスのなかで

 

社員たちから進んで、そうするようになったことで、

 

成果の証のひとつでもあったわけです。

 

そのことに気づいてくれた高校生に対して

 

会社側は特別に入社試験を行うことになり、

 

その男の子は入社できたという話でした。

 

その会社のストーリーが少し長くなりましたが、

 

この高校生の男の子の洞察力と関心を向ける点、捉え方もすごいし、

 

その会社で行われた”ハイタッチ”の効果も

 

すごいなと。

 

当時、この話をきいて感心感動させられました。

 

 

TA(交流分析)という心理学にはストロークと言う概念があります。

 

ストロークとは存在認知の一単位という定義

 

簡単に言うと「刺激」です。

 

ストロークにはプラスのストロークもあれば

 

マイナスのストロークもあります。

 

プラスのものの例としては

 

なでる、ハグする、握手、ほほえむ、うなずく、挨拶をする 等

 

マイナスのものの例は

 

なぐる、ける、にらむ、返事をしない、責める 等

 

です。

 

その電気設備の会社で導入された

 

ハイタッチというプラスのストローク

 

そのやりとりを繰り返していると

 

最初に小さな変化が起こり

 

やがて、なだれのように大きな変化へとつながっていったのかなと、

 

想像していました。

 

 

もし自分が誰かとの関係性を変えてみたいなら

 

ストロークの種類や質を変えてみるのもひとつの手だてです。

 

最後まで読んで下さり

 

ありがとうございます。

 

明日もよい一日を☆