啐啄同時

おつかれさまです。

 

「啐啄同時(そったくどうじ)」

という禅語があります。

 

雛が卵の殻をやぶって外に出ようとするとき、

殻の中から卵の殻をつついて音をたてます。

これを「啐(そつ)」といいます。

 

そのとき、親鳥が外から殻を軽くつついて殻を破る手伝いをする、

これを「啄(たく)」といいます。

 

この「啐」と「啄」が同時であるとき、

雛が生まれます。

 

これを「啐啄同時」といいます。

 

カウンセラーやコーチとクライアント、

親と子、

上司と部下、

先生と生徒、など

 

導く側と導かれる側、リードする側とリードされる側の関係において

 

これはとても大切です。

 

相手が自らその状態から出ようとするタイミングと、

こちらがその殻に軽くつついてヒビをいれるタイミング

 

相手のペースを無視しているとうまくいきません。

 

カウンセリングの例でいくと、

弱りきっている人にいきなり前向きな言葉であおったり、

その氣になっていない人を無理やり改善してもらおうとしても難しい。

 

ときに「待つ」ということも大切な行動です。

相手にペースを合わせたサポート

そのためには鋭く「観察(洞察)」する必要もあります。

 

そして、これは「自分と他者」という形だけでなく

「自分と、もう1人の自分」という関係においてもあてはまります。

 

明日もよい一日を☆