過去のことにする

 

おつかれさまです。

 

1年以上前になりますが、ある女性の方から匿名で電話相談をしました。

そのとき「彼氏と別れるかも」という相談でした。

 

その方からまた今年の夏ぐらいに、

付き合っている彼氏のことで相談を頂きました。

そのとき、私が

「以前にも相談いただきましたよね?そのときの彼ですか?」

と聞くと、その方は

 

「ああ、いえ、その人はもうとっくに終わっていて。最近できた彼のことです。」

 

1年前の相談内容の彼のことは”過去の事”になっていました。

 

そして先月、また、その方から相談があり

 

「昨日彼氏と別れました。気持ちが混乱していて」と。

 

昨日のことだと、時間がまだあまり経っていない

 

”最近”のことなので、混乱しているのも無理ありません。

 

「最近」

「近い将来」

「遠い過去」

「短い間」

「長時間」

「ロングロングアゴー」

 

といった言葉にも表れているよう、

 

”時間” と ”距離”

 

このふたつの関係は密接です。

 

人の感覚として過去の出来事は時間が経てば経つほど、

 

自分から離れたところにあるように感じます。

 

そして、多くの場合、私たちは、

 

近くにあるものには反応し、

近くにないものには反応しません。

 

ネガティブな経験であれ、ポジティブな経験であれ、

時間が経てば、大抵のことは離れていき、

反応しにくくなります。

 

「時間が解決する」ということです。

 

時間がある程度経っているにもかかわらず、

ある過去の体験に強く反応してしまう

ということは、その体験が

まだ、自分から離れたところに行っておらず、

すぐ近くにあるように感じている可能性があります。

 

そして、頭では過去のことだと解っていても、

感覚ではまだ”過去のこと”にしていないからかもしれません。

 

過去のことにしない要因は人によって、

その体験によって様々です。

内容によっては過去を手放すのが容易でないケースもありますが、

ひとりで何ともできず、長い間、苦しむようなことがあるなら

誰かに頼るのもよいでしょう。

カウンセリングやセラピーなどはその一つです。

 

そして、知っておくべきことは、

 

1分前でも過去は過去。

 

一度”体験”したら、その”体験”はそこで終わり。

 

その後、我々は

 

”その体験の記憶”に反応しています。

 

「過去は変えられない。」

 

しかし、

 

「過去の記憶や、記憶への反応は変えられる。」

 

ということです。

 

明日もよい一日を☆