めちゃイケ

お疲れ様です。

何年か前、引きこもりの傾向のあった女性のクライアントさんと話していたときのこと。
10数年間、家族以外と話すことなく過ごしていて、
「人と何を話したら良いかわからない」と。

物静かな感じのその人に、「好きなことは?」と聞いたら
「お笑い番組、特にめちゃイケが好きです。岡村さんのオファーシリーズとか、、、」
そう言って、急に次々と語りだしたのを思い出します。

 

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その22年続いたバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」が先日終了しました。
私も大好きな番組でした。

こういったバラエティ番組には、視聴者から「教育上良くない」とクレームが入ることもあり
最近はネットで「つまらない」とか「打切りにしろ」とか叩かれることも度々あったようです。

 

最終回ではめちゃイケメンバーひとりひとりがスピーチしたのですが、
そのなかでお笑いコンビ「たんぽぽ」の白鳥さんの話が心に響きました。

以下に引用させていただきます。

 

『私は学生時代、ざっくりいいますと、いじめられっ子でした。

クラスのキャッキャッ楽しくやっているグループにちょっと入って、
一緒に“アハハ”って笑ったときにですね、

“おめーが笑ってんじゃねえよ”と…。

ああ、私は笑うことすらできないのかと…。

笑うことすら人に不快感を与えるなら、笑うのをやめて生きていこうと…。

ですが、土曜日午後8時に『めちゃイケ』を見て、
笑わないと決めていた私が、笑ってしまいました。

あの時に“おお、すげえな”と思いました。

笑わないと決めた私を笑わすんだと。
辛い経験を笑いに変えられるんだなと思いました。

めちゃイケはいろいろなことを言われているということは皆さんも承知の事実ですが、
めちゃイケで救われた人間がここにいます。』

 

この話を聞いて、

そういえば、この番組を見たくなるときは
ちょっとさびしかったり、悲しかったり、
しんどいなあ、と感じているときも多かったかもなあと、

私自身も22年間、この番組からいろいろ「笑い」という形で
癒しをもらっていたんだなあと気づきました。

白鳥さんも、さっきのクライアントさんも、私も、
救ってもらっていました。

 

ネットなどで、叩いたり、クレームを入れる人たちは

”そういうところ”は見ないで、

”ちがうところ”に焦点をあてて見ているのかもしれません。

 

NLPに「コミュニケーションは意味は受け取る反応にある。」という考えがあります。

なので、たしかに伝え手、作り手は受け取り手の反応を意識した伝え方や、
作品をつくるのが求められます。

一方で、受け取る側の「受け取る力」として、
批判ばかりや、まるで裁判官のように裁きの姿勢ではなく、
もっとノンジャッジで、慈悲のようなあり方があってもよいと、
「この人は何を与えようとしてくれてくれているのだろう?」と、
受け取ろうとする姿勢。

その余裕をもっていたいなあと、
あらためて思います。

明日もよい一日を☆