未来はのこされている

先月になりますが、
テレビ番組「金スマ」に「X JAPAN」のYOSHIKIさんがゲスト出演してました。

観ていた方もいるかと思いますが、

彼が10歳のころ、大好きだった彼の父が亡くなっています。

死因は自殺。

父親のことは今でも時々夢でうなされると語っていました。

彼は大人になって「X JAPAN」として成功しますが、

メンバーで子供のころからの親友、ToshIさんの洗脳騒動、

一番頼りにし、心を許していたHIDEさんの死を経験します。

彼は「消えてしまいたい」と何度も思ったそうです。

父親とHIDEさんの話になると、時折、涙していました。

 

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話しは変わりますが、

 

よくあるカウンセリングの種類、モデルとして、

「なぜ(Why)」という観点から問題を分析していくものがあります。
それは要因を探ったり、分析して、それを取り除く、手放すということに有効です。
そしてそれは一旦過去に焦点を当てます。

カウンセリングにやってくるクライアントさんの多くは、
最初、現状や過去に焦点を当てた状態で話をされていたりします。

「ずっと引きこもっていたんで、仕事につくのは無理だと思います」
「会社に行こうと思うと気分が、、、」
「自分はなにをするにも自信がなくって、、、」etc

と悩みを語ります。

心の底で「なんで(Why)こうなんだろう」「なんで(Why)こんな目に」
とつぶやいているような感じがすることもあります。

もちろん、それを語ってくれている間は
寄り添い、傾聴していきます。

そして、ある程度、過去、現状について聴いたら、
ひとつの質問で介入をします。

 

「では、(これから)どうなりたいですか?」
「(これから)どうなったら嬉しいですか?」

などの質問です。

実際にはその場にあわせて、
もっと表現を変えて質問しますが、基本はこんな感じです。

これは、”望む未来”に焦点を当てる質問です。

NLPはアウトカム(欲しい結果)を持つこと、
すなわち「どうなりたいか」を重要なひとつにしています。

クライアントも、カウンセラーも
意外と「どうなりたいか」に焦点を当てていない人が多かったりします。

 

YOSHIKIさんの話にもどします。

 

「消えてしまいたい」

そんな状態だった彼に大きな転機が。

1999年の「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」にて、
今上天皇の御前で10周年を記念する奉祝曲の演奏してほしいという依頼がきます。

最初は「そんな大役が務まるのか?」と迷っていた彼ですが、
母親に相談し、引き受けることを決めます。

祭典で、演奏し終え、大勢の人が送る万雷の拍手と、天皇皇后両陛下の暖かな眼差しに

「僕は必要とされているんだな」と、素直に思えたそうです。

そして、ミュージシャンとして復活を遂げます。

 

番組の終盤で彼がこう言っていました。

 

「”過去を輝かすか、暗いものにするかは、未来が決めると思っている”」

 

特別、YOSHIKIさんのファンというわけではなかった私ですが、

なんというか、

彼の口から語られたこの言葉は

なんとも深く、重みがあり、そして、”光”を感じました。

 

TA(交流分析)のエリックバーンは

「”過去と他人は変えられない”」という言葉を残しているのですが、

私のなかでその言葉と、YOSHIKIさんの言葉が、

重なる感じがしました。

 

明日もよい一日を☆

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