小平奈緒選手と李相花選手

平昌オリンピックが開催されていますね。

開催前は「盛り上がるのだろうか?」と心配していた私も
選手達のその一瞬に賭ける姿をみて感動させられてばかりです。

スピードスケートの小平奈緒選手が500mで金メダルをとりました。

小平選手へのレース前のメディアの取材で
ライバルである韓国の李相花選手のことを聞かれ、
こんなことを言っていました。

「まったく気にならないです」

私も一瞬、「ん?眼中にない?ライバルだと思っていないということか?」
と誤解しそうになりましたが、
そういう意味ではありません。

誰かと比較するのではなく、
自分自身の力を出し切ることだけに集中している
という意味で言っています。

それぞれの能力を競いあう場で、
オリンピックという大きな舞台で、
他者と比較しないでいられる、そのメンタルには頭が下がります。

自分の力を出しきり、そして結果がでた。

もし、小平選手が李選手のことを意識しすぎていたら
この結果は出たのだろうか?と想像してしまいます。

「本当の”自信”は他者と比べることでは得られない」

ということを見せてもらった気がしました。

人間にとって比較するということは自然なことですが、

誰かより成績が下だと劣等感を感じてしまったり、

逆に、誰かより成績が上だと優越感を感じて、
それを自信だと勘違いしてしまったり、

そういったことに振り回されてしまうと

自分らしく在ることができなくなってしまいます。

李相花選手もレース前の地元メディアの取材に対し

「頑張るので、彼女(小平)と比較しないで」と言っていたようです。

周りのほうが比較しているのでしょうね。

500mのレース後、

涙を流す李選手を小平選手が抱きしめ、健闘をたたえ、

お互いの国旗を持って2人でトラックを回り声援に応えました。

その姿には胸が熱くなりました。

各国のメディアでもこのシーンを美しいと賞賛しています。

本来のオリンピックのあり方を象徴していると。

この二人にしかわからないことなのでしょうが、

お互いがお互いの存在を

本当に認め合っている(尊重している)

のが伝わってきました。

よい一日を☆

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