「今やろうと思っていたのに、言うんだもんなあああああ~!」
私が子供のころに見ていたドラマ「池中玄汰80キロ」で
西田敏行さんが演じる主人公の池中玄汰が、
上司に指示されたときによく言ってたセリフです。
当時10歳くらいだった私は、
このセリフをハイテンションで言う西田さんをみて笑っていました。
笑うということは、自分もそれと同じ感覚を感じたことがあったからでしょう。
心理学用語でブーメラン効果というものがあります。
説得する人が説得しようとする方向とは逆の方向へ、
説得される人の態度が変化してしまう効果の事をいいます。
例えば、
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「もうそろそろ受験勉強を始めなきゃいけないなあ」
と思っている子がいたとして
親や教師から
「もうそろそろ受験勉強を始めろよ」
と言われると、
本人もそれまで
「やらなきゃ」
と親や教師と同じことを思っていたのに、
「誰がやるか」
という反対の方向へモチベーションが向かってしまうようなケースです。
私のケースですが、高校生のとき、
国語の先生から、
「読書について」
というお題で作文を書くようにと宿題が出ました。
素直に
「本はあまり読む習慣がなく、映画のほうが好き」
という旨のことを書いたところ、
(この時点で既にブーメラン効果がちょっと出てきていますが)
それに対して、
「本を読むべきだ」
という旨のことが、
赤ペンで原稿用紙が真っ赤になるくらい、
ぎっしりと書かれてしまいました。
それを見た私は一瞬へこみましたが、
徐々にムカついてきて、
そして、無意識下では
「二度と本なんか読んでやるか!」
という決断をしたのだと思います。
それから少なくとも10年以上、殆ど本を読まなくなりました。
面倒くさいやつですね~(笑)
自分も本当は本読んだほうがいいと思っていたことは
今になってみれば、わかります。
小さな子供たちでも
本心では「やろう」「やらなきゃ」と思っているときに、
大人に「やれ」と言われると
「わかってくれていない」
と感じてしまうのかもしれません。
だから、”聴く”ことが大切だし、
時には”褒める”ことが必要だといわれるのでしょう。
ブーメラン効果を意識することは、
自分や相手のモチベーションを維持する役立つかもしれません。
私の場合ですが、自分が何かやろうと思っていること、
それを他者から言われて、「うっ!」って思ったら、
池中玄汰のような感じでつぶやいてみると、
ちょっと笑って済ませそうな氣もします。
「今やろうと思ったのに、言うんだもんなあああああ~!」
明日もよい一日を☆