先日、あるクライアントさんが
「過去にも何度か別のカウンセラーのカウンセリングを受けたことがあります。
そのときは、「あんたが悪い」と叱られてばっかりで。
カウンセリング受に対する印象が今まであまりよくなかったです」と。
NLPにはアンカーというものがあります。
アンカーとは刺激と反応が結びつけられてあ状態、
条件づけされた状態のことを言います。
アンカーを説明するのによく使われる例として
”パブロフの犬”という有名な実験があります。
犬にエサをあげる時に毎回、ブザーを鳴らしていたら、
エサを用意せずとも、ブザーを鳴らすだけで
犬がよだれをたらすようになった。というものです。
”○○すると~になる”という条件ができてしまいます。
これはポジティブ、ネガティブ両方あります。
部下が上司に対して
「すみません、この件についてお話を」と話しかけにいったとき、
「お前はそんなこともわからんのか!」とか、
「はあ?」「何だよ!?」とかネガティブなトーンや言葉で返されたとします。
二回目も三回目も、何度も、
冷たくされたり叱られたりし続けていると
次第にその部下はその上司に話しかけるときに萎縮したりするようになります。
”上司と話すと萎縮する”
そして、その特定の上司だけで済めば、まだいいかもしれませんが、
ちょっと似たタイプの相手にも同じようなことが起こる可能性があります。
そして、それも何度か繰りかえすと、
さらに対象が広がり、他人全般にそれを感じてしまい、
”人と話すと萎縮する”という条件付けができてしまうこともあります。
さて、これは、小さな子供の場合も同じです。
「ねえねえ聞いて」と子供が近づいてきたときに
楽しく話しを聞いてもらえたら
「話す」=「楽しい」
という条件付けができ、その子は話すことが将来得意になるかもしれません。
パブロフの犬の話に戻します。
「ブザーが鳴る」と「犬がよだれをだす」はもともと関係ないものです。
ブザーを鳴らすのをやめて、
その代わりにランプを点灯するなど、
そしてそれを繰り返していると、
今度はランプの点灯と犬のよだれが結びつきます。
別の他のものと結びつけることもできる。
アンカーは、条件付けは再設定できる。
それを知っておくことも大切です。
明日も良い一日を☆