ラベリング

先回に続き、私の幼少時代の話です。

私は保育園に通っていて、途中から幼稚園に変更。

そのどちらでも、私は給食をほぼ毎日のように残していました。

いつも遅くまで残って、ひとりで給食とにらめっこする。

特定の食べものが苦手とかでなく、

どんなメニューだろうが、食べれないときは食べれない。

通信簿にはよく給食のことがよく書かれていました。

「この子は給食が食べれないようです」

先生方も、親も頭をかかえていました。

結局、給食が食べれないまま卒園、小学校へ進むことに。

そのときも、先生から母へ

「給食だけが不安です」と。

そうして迎えた小学校の給食初日。

出てきたメニューは幼稚園のときと殆ど同じようなメニュー。

食器や皿、トレーまで同じ。

同じ給食センターで作っていたからです。

なので味は同じ。

そのとき出てきたメニューはカレー。

今でも覚えています。

カレーは他のメニューに比べて比較的食べれるメニューで、

それも良かったのでしょう。

その日、給食を完食できました。

「あれ?食べれた・・・。」

隣の席の子が「わたなべくん、はやい!」と。

教室を見渡すと、みんなはまだ食べていました。

それが、すごく嬉しかったのを覚えています。

「ぼく、給食、食べれるやん...」

そして、そのたった一日を境に

今まで食べれなかったものも含め、

すべてのメニューが食べれるようにになり、

給食を残さなくなりました。

「あの人はこういう人だ」「この人はこういうところがある」

人は無意識のうちに相手にレッテルを貼ります。

それを心理学では”ラベリング”といいます。

そして、ラベリングには、その本人を、貼られたレッテルと

同じように振る舞いを変えてしまう力があります。

「この子は給食が食べれない子だ」

そう周りが信じ込むことで、本人もそう思うようになり、

本当にそのような振る舞いになってしまうことも。

相手に、そして自分に、

どんなラベルを貼ってきたのか?

それを剥がしてみたとしたら、

どんな変化が起こるのでしょう?

そして、また、逆に、

望ましいプラスのラベリングをすることもできます。

それは選べます。

明日もよい一日を☆

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