自分を欺くと、、、

以前、電車のなかでみた光景。

ある駅からおばあさんが乗ってきました。

電車の中は満席で立っている人も多く。

そのおばあさんは10代後半くらいの男性が座っている前に立ちました。

その彼は席にすわったまま。

下を向いてたしか参考書のような本かなにかをみていました。

しばらくそのまま。

私は「ああ、彼は譲りそうにないな」と思っていました。

しかし、5分か、10分くらいして

その彼が、

ゆっくりと立ち上がって

おばあさんに

「どうぞ」

おばあさんも

その好意を受取って

「ありがとうございます」

そう言って座りました。

譲った彼の表情からは

喜びというか、嬉しさがにじみでていました。

私は「ああ、本当は譲りたかったのか」と

彼の席を譲るまでの心の中の葛藤を想像しました。

自分にも経験があります。

「オレだって昨日仕事でろくに寝てないから」とか

言い訳みたいな理由をブツブツ言っていたり、

それをいくらやってもスッキリしない感じ。

そこを一歩踏み出すことができたとき

世界が広くなり、開放されるような感じがします。

「自己欺瞞」「自欺」という言葉。

これは、自分で自分の心を欺く(あざむく)こと。

自分の良心や本心に反しているのを知りながら、

それを自分に対して無理に正当化することです。

その人が気づくかどうかはわかりませんが

人はウソをつくと心のどこかで罪悪感を感じます。

ということは

自分の心にウソをついても、

心のどこかで罪悪感を感じてしまいます。

そして、

本当は好きなものや人を

嫌いと偽っても

それは感じてしまいます。

明日もよい一日を☆